理事長所信

基本理念

絆を深め、互いに支え合う精神を育むこと。

2025年度 スローガン

~共に進もう 明るい未来~

基本方針

  1. 青年会議所の存在価値
  2. 強固な組織づくり
  3. 次世代を担う青少年たち
  4. リーダーとしての資質向上
  5. 地域交流の活性化
  6. 魅力あふれるまちづくり
  7. 会員拡大による推進力と発信力

はじめに

 1960年の日本は「高度経済成長期」といわれ、「経済」「生活」「文化」など社会の取り巻く状況は目まぐるしく変化を遂げる時代に、人々が笑顔に溢れ、互いに支え合い、ともに成長する社会を目指し、千葉青年会議所は設立され本年で66年を迎えました。

 今の時代を表す呼称の一つとして、「VUCA時代」というものがあります。IT技術の進化やグローバル化、特に日本に関しては少子高齢化などが取り上げられ、インターネットやPC、スマートフォンの普及により、誰もが膨大な情報の中から欲しいものを取捨選択するようになりました。これにより価値観は多様化し、各企業の雇用や人材採用においても、より複雑な戦略が必要となっています。IT技術の進化とグローバル化もこの流れに拍車をかけ、経済や生活慣習は大きく変わりつつあります。特に地方都市においては、少子高齢化により労働人口が減り続けており、人手不足を補うために機械化・AI化が進み、雇用を取り巻く環境なども日々変化しております。膨大に増長する情報社会の現代において、何をもって正解なのか、判断がとても難しい時代だからこそ、多角的な視点で物事を考える力を持つリーダーとしての資質が必要です。

 「団体」「組織」「コミュニティ」など、そもそもは個の集まりであり、その個の持つ力が共に目標に向かって一つになった時に、大きな力が生まれると確信しています。輝かしい個性が調和され、それらがいかんなく発揮できる社会を目指すことこそが、「明るい豊かな社会」の実現のために必要と考えます。

青年会議所の存在価値

現代社会の不確実性と予測困難性は、青年会議所のメンバーである私たちにとって、新しい情報を学び続け、青年としての英知を集結させる大きな動機となります。地域社会に密着した問題に対処し、持続可能な解決策を提案することは、私たちの重要な使命です。

行政や企業が手がけることのできない領域で、青年会議所独自の新しい社会システムを構築することにより、私たちは社会に貢献することができます。20歳から40歳の情熱的な世代は、失敗を恐れずに新たな挑戦を続けることができるため、私たちの可能性は無限大です。このような精神は、青年会議所が地域社会において重要な役割を果たすための基盤となります。私たちの活動は、青年の力を信じ、その力を地域社会の発展に向けて活用することにあります。

強固な組織づくり

 組織の強化は、明確なビジョンと使命感を持ち、個々の専門性を活かしながらも、チーム全体の協調性を高めることで達成されます。これには、適切な人材配置、効果的なコミュニケーション、そして透明性のある意思決定プロセスが不可欠です。また、組織内で知識共有と学習の機会を提供することで、継続的な成長と革新を共に促進することが可能です。

 組織の強さは、そのメンバーが互いに信頼し合い、共通の目標に向かって努力する背景から生まれると考えられます。組織はその機能を最大限に発揮し、目標達成に向けて前進することができます。先輩諸兄の方々が積み上げてこられた伝統を守りつつ、仲間との絆を深め、互いにスキルを磨きあうことで、明るく豊かな社会を実現します。

次世代を担う青少年たち

 IT技術の進化により、情報が容易に手に入る時代になりましたが、その情報が常に正しいとは限りません。真偽を見抜くことが難しくなっている現代において、子供たちが誤った情報や不要な情報に惑わされず、必要な情報を選び取る能力を身につけることがさらに必要になると考えます。

 PCやスマートフォンなどの情報機器は、あくまで自分を助ける「道具」であり、自らの考えを持ち、自ら判断し、自らの責任で行動することが大切です。情報機器は自分たちの行動を支援するためのものであり、人間同士の触れ合いが何よりも大切です。コンピューターを通じた体験は、間接体験や疑似体験に過ぎず、真実と嘘を見分けるためには、自分自身で得た直接の経験が重要です。そのため、青年会議所として次世代を担う青少年たちに対して、直接体験を通し自ら考え、判断し、行動する力を育成する機会を展開してまいります。

リーダーとしての資質向上

 青年会議所の会員として、我々は常に自己研鑽に励み、リーダーとしての資質を向上させる必要があります。そのため、継続的な学習機会や実践的な経験を通じて、多様な視点を養い、問題解決能力を磨くことが重要です。

 会員が自らの成長に責任を持ち、積極的に新しい知識やスキルを吸収することで、組織全体の力が向上していきます。特に、地域社会のニーズを的確に把握し、それに応える能力を磨くことが必要と考えられます。このように、継続的な努力を通じて我々は社会に真の価値をもたらすリーダーへと成長し、地域社会の発展に貢献できるのです。

地域交流の活性化

 地域社会の発展と活性化には、地域交流が不可欠です。多様な背景を持つ人々が、意見を交換し、経験や知識を共有することで、地域全体の活力が生まれます。青年会議所は、このような交流の場を積極的に展開し、異なる世代や職業などの垣根を越えた人々が出会い、新たな発見や協力関係を築く機会を創出しています。地域内の様々な組織や団体との連携を強化し、行政、企業、そして地元を愛する方々と協力することで、地域が直面する課題に対し、より効果的な解決策を見出すことができます。

 青年会議所は、これらの組織間の橋渡し役として、地域全体の連携を促進し、より強靭で活気に満ちた地域社会の構築を目指しています。地域の交流と連携強化は、持続可能な発展と共生の精神を育むために、今後も重要な役割を果たし続けるでしょう。

魅力あふれるまちづくり

 地域の魅力とは、自然と湧くものではありません。地域がもつ特性すなわち文化や歴史に対する深い愛情と誇りを基に、持続可能で活力あるコミュニティを築く取り組みがあって初めて、魅力的な地域になると考えます。千葉青年会議所が主体となり、地域住民が一緒に参加できる運動を展開することにより、地域のアイデンティティを育て、郷土愛を醸成し、主体的に地域に関わり続けることで、魅力が溢れるまちづくりが実現できます。

 地域の宝物に気づき、それに対する愛着や誇りがまちづくりの重要な要素となります。このように、郷土愛を核としたまちづくりは、地域の未来を見据え、全ての世代が共に豊かな生活を享受できる社会を目指すものと確信しております。

会員拡大による推進力と発信力

 会員数の減少においては、団体が縮小されるだけではなく、魅力ある運動を展開する際においても、規模や効果が減少していくことが予想されます。青年会議所において、地域から必要とされる団体として活動してくためには、会員拡大がとても重要であり、我々の信念に共感し一緒に地域を活性化できる同胞を多く募る必要があります。

 会員増加が与える組織への影響はとても大きく、組織の多様性と活力を高め、地域社会に対する影響力を拡大することに繋がります。新しいメンバーが持ち込む異なる視点やスキルは、既存の会員も新たな刺激を受けて活動に対する意欲を高め、組織全体の創造性の向上を図ることができます。さらに、会員拡大は、千葉青年会議所が展開する運動の質と範囲を向上させることにも寄与し、より広範な地域ニーズに応える能力を高めることができます。

 情報機器が発達した現代では、千葉青年会議所の目的や活動の成功事例など、様々なツールにより発信することができます。これは潜在的な新入会員の関心を引き、JC運動への参加を促すことができます。組織の成長は、地域社会に対するサービス(奉仕)の意欲を高め、より多く人々の生活を豊かにすることに貢献します。そのためには、
20歳から40歳までの有資格者へ青年会議所が目指す価値とビジョンを共有し、地域社会の一員として積極的に関わりたいと考える人々を引き寄せることが不可欠です。千葉青年会議所は、そのような熱意を持った新入会員を歓迎し、共に地域社会の明るい未来を築いていくことを目指します。

結びに

 人生における転機はいつ訪れるかわかりません。私にとって千葉青年会議所の入会が大きな転機となりました。
65年の歴史と共に、諸先輩の方々が築き上げてこられた伝統と文化を学び、活動を通して得た経験は、自身の人生に新たな価値観を生み出すことができたからです。

 理想を実現させるための道はしばしば険しいものですが、人と人が力を合わせることで、その道はより歩みやすいものとなります。今年のスローガンは、個々の力を結集し、共に協力して理想を追い求めることの重要性を強調しています。理想を推進力に変え、情熱を行動力にすることで、私たちは不確実な時代を乗り越え、勇気を持って前進することができると信じています。

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